資生堂アートハウス

掛川市
春
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入館無料。歴史的価値のある芸術作品を楽しめる美術館

資生堂アートハウス

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「資生堂アートハウス」はJR掛川駅から車で約4分のところにある美術館。収蔵するおよそ1,600点もの美術品の中から企画に沿った作品を選び、展覧会が開催されます。展覧会の回数は年ごとに変わりますが、2024年は6つの企画展をご覧いただけます。そのすべてを毎回、入館無料で鑑賞できます。

「資生堂アートハウス」の歴史のはじまりは1978年。資生堂が蒐集してきた絵画や工芸品、彫刻などを収蔵、管理するとともに、企業による社会還元と文化支援の一環として、展覧会を無償で開催してきました。作品の中心は、資生堂が主催した「椿会」（1947-）や「現代工藝展」（1975-1995）、「工藝を我らに」（2015-2023）などの展覧会への出品作、また、フランスのヴィンテージ香水瓶や日本画家小村雪岱の蒐集も異彩を放っており、アートに造詣の深いゲストが県内外から訪れます。

館内は大きく「企画展示室」と「常設展示室」の二つに分かれており、それぞれ企画やテーマに沿った作品がストーリー豊かに展示されます。メインとなる「企画展示室」では、絵画・工芸・彫刻といったカテゴリーごとのテーマのほか、作品カテゴリーの垣根を超えた混合テーマになることも。学芸員の福島さんを中心に、毎回趣向を凝らしたアイデアが盛り込まれます。

また「常設展示室」では、芸術的な価値を重視するあまり、実用から遠ざかってしまった工芸品を生活の場に取り戻す、という試みで2015年からスタートした「工藝を我らに」展に出品された作品で構成した「工藝を我らにセレクションー春から夏へー」（2024年3月1日～6月1日）をはじめ、「企画展示室」とは異なる雰囲気の作品を楽しめます。本館に携わり30年という福島さんは「アートというと少し構えてしまいますが、自分の家の応接間の延長と思って、肩の力を抜いて来館していただきたいですね。企画展のテーマも、芸術を身近に感じられるようにと考えています。ぜひ、ご自身のお気に入りを見つけてください」と話してくれました。

ロビーにはミュージアムショップを併設。定番である展覧会カタログや絵画のポストカードはもちろん、あぶらとり紙やハンカチ・マグネット・トートバッグなど、家に帰ってからもアート作品を身近に楽しめるオリジナルグッズが揃います。このミュージアムショップ内で、百貨店などでもおなじみ「資生堂パーラー」のお菓子を購入することも可能です。

・ポストカード　1枚100円
・あぶらとり紙　250円〜280円
・ハンカチ　1,200円 etc.

アートハウスの外にもいくつかの作品を展示しており、自然とオブジェのコントラストが楽しめます。ちなみに「資生堂アートハウス」の建物は高宮眞介さん・谷口吉生さんの設計で、1979年度「日本建築学会賞（作品）」を受賞されています。そのほかにも、敷地内には椿やサツキ・桜・金木犀など、季節の花々や木々が植えられ、四季の移ろいを感じられます。館内はもちろんですが、敷地内を散歩がてらゆったり歩きながら見て回るのも◎。歴史ある絵画や貴重な展示を無料で見学できるまたとない施設。ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。

■名称
資生堂アートハウス
■住所
掛川市下俣751-1
■TEL
0537-23-6122
■営業時間
木曜〜土曜10:00〜16:30（最終入館16:00）
■休業日
日曜〜水曜、2024年6月2日～ 9月4日・11月24日～12月31日
2025年以降についてはウェブサイトをチェック
■駐車場
あり
■WEB
https://corp.shiseido.com/art-house/jp/